四十のおっさんが犬を欲する

四十を過ぎたおじさんが、どうしようもない寂しさを紛らわしたく犬を飼うための知識をつける

長生きさせるためにも、犬の歯周病予防はしっかりしましょう!

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前回、歯周病予防のサプリメントをご紹介しました。

 

ossanganbaru.hatenablog.jp

 じゃあ、犬の歯周病ってどうなの?ってことで調べてみました。

 

3歳以上の犬の約8割が、歯周病および歯周病予備軍と言われているようです。

歯周病は、軽度であればほとんど症状が出ないために放置されることが多いですが、実は歯周病菌が重大な病気を引き起こすこともあるので、人間と同じで気をつけなればいけません。

犬に多い歯周病歯周病菌が引き起こす恐ろしい病気について調べてみます

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歯周病とは?

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歯周病は、歯周病菌によって引き起こされる歯茎の炎症になります。

厳密には、歯茎の炎症だけであれば、「歯周炎」、まわりの骨にまで炎症が波及すれば歯周病と呼ばれます。

 

症状は?

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犬も人間と似た症状を発症します。

・歯肉の赤み

・口臭の悪化

・歯のぐらつき

・目の下や顎の下の腫れ(破裂して穴が開いて膿がでてくることも)

・口の痛み

・硬いものが噛めなくなる

・膿性鼻汁(口の膿が鼻に回り、鼻からでてくる)

どの症状がでるかは、重症度によって変わってきます。かなり進行するまで症状が出ない時もあります。

 

原因は?

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大きな原因は、人間と同じで歯石や歯垢になります。

歯石

歯垢が唾液に含まれるミネラル物質とともに硬くなったものが歯石です。

硬くなってしまった歯石は歯ブラシで落とすことはできません。

そして表面がザラザラした歯石には、さらに歯垢がつきやすくなります。

歯垢

歯の表面は唾液の成分から作られた薄い膜で覆われています。この膜は食事によるphの変化から歯を守る役割を果たしているのですが、ここに細菌が付着します。

通常、歯の表面に細菌が付着しても唾液で流されますが、奥歯や歯と歯の間、歯茎付近は細菌が流されにくく、唾液のネバネバした成分で歯にくっついてしまいます。

これが歯垢です。

 

歯周病が引き起こす怖い病気

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歯周病を放置し進行が続くと、非常に怖い病気を引き起こしてしまうことがあります。

歯根膿瘍の破裂

歯の根元に大量の膿が溜まり、痛みの原因となることがあります。

また、歯周病菌が血液に乗って全身にめぐるようになると発熱をすることもあり、ひどいときは体温が40度を超えてしまうこともあります。

上の歯は眼の下、下のは歯は顎の部分に膿が溜まりやすく、膿によって皮膚がパンパンに腫れ、破裂してしまうとその部分の皮膚が破れて大量の血と膿が出てきます

痛みを引き起こす事もあり、食事をできなくなることもあります。

心不全・腎不全

歯周病菌が血液中に入り込むと、心臓や腎臓に到達し、そこで炎症を引き起こします。

歯周病菌による炎症は、慢性心不全および慢性腎不全の原因の一つとなり得ると言われています。

慢性心不全や慢性腎不全は、一度なってしまうと完治はできませんし、命に関わる怖い病気です。

顎の骨がもろくなる

歯周病菌が歯の根元に入り込むと、歯を固定している顎の骨にも炎症が波及し、骨が徐々に解けてしまうことがあります。

そうすると顎の骨が非常に弱くなり、ちょっとしたことで骨折してしまうようになることもあります。

 

治療方法は?

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まず、歯石などの汚れを全て取り去ります。歯周ポケットの中も綺麗にします。

その後、ひどくグラグラしてしまっている歯に関しては抜歯をします。場合によっては悪くなった歯肉部分を切除することもあります。

残せた歯に関しては、新たな汚れをつきにくくするため、研磨して表面を滑らかにします。

これらの処置はもちろん全身麻酔をかけて行われます。

 

予防方法は?

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当たり前ですが、毎日の歯磨きケアが大切です。

歯磨きが嫌いな犬もいると思いますが、ガムやおもちゃを噛ませることで、歯垢をそぎ落としたり、唾液の分泌を増やして食べカスを洗い流す手助けをしてくれます。

また、サプリメントで口内環境を整えることで、口臭を予防したり、歯垢の付着の予防にもなります。

 

 

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人間でも怖い病気として知られている歯周病ですが、人間以上に罹患率が高いので注意が必要です。

犬は自分で管理ができないので、飼い主がしっかり対策してあげたいですね。